0から学ぶIT技術

ローカルのドキュメント載せたり、IT関連の催し物の参加報告

ArchLinuxの基本的な環境構築

f:id:naro3:20161030181615p:plain

こんにちは。

今回は、ArchLinuxの基本的な環境構築をします。

また、「ArchLinuxのインストール」の記事からの続きとなります。

今回は、脚注をつけるとすごい量になるため、つけていません。

気になる方は「ArchWiki」などで見てください。

具体的にやる作業は

  • zsh,vimのインストール
  • GUI(awesome)の設定。
  • 日本語環境の設定。
  • yaourtの設定。
  • ターミナルの設定。
  • 自動起動の設定。
  • フォントの設定。

の7つです。

 

 

最初に行う

まず、zshvimをインストールします。

# pacman -S zsh vim

 

一般ユーザーの作成

ユーザーを作成します。

# useradd -m -G wheel [ユーザー名]

パスワードも設定します。

# passwd [ユーザー名]
# visudo

の中の

Defaults env_keep += "HOME"
%wheel ALL=(ALL) ALL

コメントアウトを外します(行頭の「#」を削除してください)。

 

GUIの設定

Xorgのインストール
# lspci | grep -e VGA -e 3D
# pacman -S [上ので表示されたもの]
(Virtualboxの場合は「xf86-video-vesa」です。)
# pacman -S xf86-video-vesa xf86-video-fbdev xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit mesa xorg-twm xorg-xclock xterm

 

awesomeのインストール
# pacman -S awesome

設定ファイルも作成します。

# mkdir -p ~/.config/awesome/

# cp /etc/xdg/awesome/rc.lua ~/.config/awesome/
Xinitの設定変更
# cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
# vim ~/.xinitrc

の中を

# twm &
# xclock -geometry 50x50-1+1 &
# xterm -geometry 80x50+494+51 &
# xterm -geometry 80x20+494-0 &
# exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login
exec awesome

と5行コメントアウトしてください(行頭に「#」を加える)。

同時にawesomeを起動するように、追記します。

また、~/.zloginにも書き込みます

[[ -z $DISPLAY && $XDG_VTNR -eq 1 ]] && exec startx

 

GUIの起動
# startx

ここまでの設定ができていればawesomeの画面がでるはずです。

追記:

これもうまく行かない人がいるみたいです。私は、以下の方法で起動できるようになったので、参考にしてください。

VirtualBoxにUEFIでインストールしたらXorgサーバーが起動しない時の対処法

 

日本語環境の設定

LANG変数の設定
# vim /etc/locale.conf

の中を

LANG=ja_JP.UTF-8
# LANG=en_US.UTF-8

に書き換えます。

日本語フォントのインストール
# pacman -S otf-ipafont
Fcitxの導入
# pacman -S fcitx-im fcitx-configtool fcitx-mozc
# vim ~/.xinitrc

の中に

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS="@im=fcitx"
export DefaultIMModule=fcitx

を追記します。

Fcitxの設定
# fcitx(実行後Ctr+Cで中断)
# fcitx-configtool

f:id:naro3:20161030170419p:plain

画像のように、1番上を「キーボード-日本語」、2番目を「Mozc」とします。

 

yaourtの設定
# vim etc/pacman.conf

の中に

[archlinuxfr]

SigLevel = Never
Server = http://repo.archlinux.fr/$arch

を追記します。

更新します。

# pacman --sync --refresh yaourt

インストールします。

# pacman -S yaourt

 

ターミナルの設定

ここではインストールのみ行います。

# pacman -S xfce4-terminal

 

自動起動の設定

Virtualboxにインストールする方向けの設定

まず、バッテリー表示とネットワークマネージャーのインストールです(Virtualboxにインストールする方は、インストールしなくていいです)。

# pacman -S cbatticon networkmanager nm-applet xfce4-notifyd gnome-keyring

dhcpcdの無効化をします。

# systemctl disable dhcpcd.service

NetworkManagerの有効化をします。

# systemctl enable NetworkManager.service

 

rc.luaの設定
# vim ~/.config/awesome/rc.lua

の中の

terminal = "xterm"


terminal = "xfce4-terminal"

に変更します。

また、

awful.util.spawn_with_shell("fcitx")

(virtualboxにインストールする方は以下も追記)
awful.util.spawn_with_shell("nm-applet")
awful.util.spawn_with_shell("cbatticon")

を最終行に追記します。

 

ログインシェルを「zsh」に変えます。

# chsh -s /bin/zsh

再起動します。

# reboot

ここまでの操作がうまくいっていれば、modkey+returnでxfce4-terminalが起動し、日本語入力もできるはずです。

フォントの設定
# yarourt -S ttf-ricty

xfce4-terminalの「編集」の「設定」の「外観」から「フォント」を選択し、「ricty」を選択し、フォントサイズを設定してください。

 

以上で基本的な環境構築は終わりです。

お疲れ様でした。

archは慣れるまで大変で、自分自身まだ使いこなせているとは言えないですが、それでも個人的にはWindowsより作業はしやすいと思います。

今後は自分の用途に合わせてインストール、設定を行ってください。

 

 

参考にしたサイト

Archwiki各種

LinuxのGUI環境としてウィンドウマネージャーawesomeを使う

Arch Linuxで無線LANに接続する

Arch Linuxに日本語環境を構築する

Arch Linux インストールから awesome 導入まで - Qiita